夢中になることがあると、心は清らかになる
精出せば凍る間もなし水車
江戸時代中期の俳人 松本桂琳(けいりん)
「寒い朝でも休みなく回る水車には氷が張らない。人も一生懸命仕事をしたり、何かに夢中になれば、マイナスのことを考えなくなる」ということを、見出しの言葉は表しています。
ある女性が、アパレルメーカーの工場で派遣社員として長年働いてきましたが、不況の影響で、派遣契約を打ち切られてしまいました。
相前後して、結婚を前提につき合っていた恋人にも別れを告げられ、
ショックで体までこわし、入院生活を余儀なくされてしまったのです。
「私にはいいことなんか一つもない」「生きていても、何の希望もない」とマイナスのことを考え、悲嘆に暮れていましたが、友人の勧めで介護の仕事を始めるようになって、状況が一変しました。
お年寄りから「いつも、ありがとう」「あなたのおかげで助かるわ」と、幾度となく言われているうちに、介護にやりがいを感じるようになり、だんだんと前向きになれたのです。
気がつけば、かつてのようにマイナスのことを考えることもなくなり、今では元気いっぱいに、毎日楽しく働いているといいます。
この話にもあるように、人問、夢中になれる何かがあると、マイナスのことを考えなくなるものなのです。ですから、「ついついマイナスのことを考えてしまう」
という人は、この女性のように、やりがいのある仕事に就いたり、
時間が経つのを忘れるほど夢中になれる何かに没頭するといいかもしれません。
夢中になれるものを探すと、人生が変わります。
(もやもやした感情を整理する8つのコツ 植西聰 水玉舎刊より)
反抗期も誰しもが通る道ですが、これは成長の証しで、有り余るエネルギーを何処へ持って行って良いのかよく分からないのですよね。
どのように発散させるかの問題でしょうね。
勉強に、運動に、音楽にとか何か好きなことに夢中になることで、発散できると一番良い方法なのでしょうね。
人様に迷惑を掛けないようにすれば、何をしてもいい。
でも、許される若気のいたりでと言うのも、ありかな。
若いときの一過性のもの。